◎相槌を打つ
 相手の話に調子を合わせ、共感や感心あるいは次の話を引き出すような短い言葉を入れる。
 【語源】鉄を打ち鍛えるとき、こちら側と向こう側の者とが調子を合わせて交互に打ち合う槌を「相槌」ということから出たことば。
◎一刀両断
 一太刀で物を真っ二つにすること。転じて、物事をすばやく思い切って処理し解決すること。 【類】快刀乱麻を断つ。
◎鞘当て
 (武士がたがいに刀の鞘が当たってとがめだてする意から)
 1.つまらないことで起こるいさかいのたとえ。
 2.一人の女性をめぐり男性二人が争うこと。恋が たきの争い。
◎地金を現す
 本性・本心を現す。
◎地蹈鞴を踏む
 (「地蹈鞴」は、足で踏んで空気を送る大きなふいご)怒りやくやしさのあまり、地面を足で激しく踏み鳴らす。「地団駄を踏む」は、このことばの変化たもの。
◎鎬を削る
 (「鎬」は、刀と刃と峰との中間の、少しもり上がった部分)(鎬も削りとられるほどのぶつかりあいの意から)たがいに力を出しあって激しく争う。 【類】火花を散らす。
◎切羽詰まる
 (切羽が詰まると刀の抜き差しができなくなることから)物事が差し迫った状態になり、どうにもならなくなる。土壇場に追い詰められる。
 【参考】「切羽」は、刀身を固定させる金具(=はばき)の受け金で、鍔の両面の柄と鞘に当たる部分に添える薄い楕円形の金具。
◎反りが合わない
 (刀身の反りとさやがしっくり合わない意から)気心がぴったり合わない。意気投合できない。
◎太刀打ちができない
 (「太刀打ち」は、実力で張り合うこと)相手の実力が数段上で、互角に勝負することができない。
◎単刀直入
 (ただ一人で刀をひっさげ敵陣にきりこんで行くということから)文章や話で、前置きなどははぶいて、ただちに本論にはいること。 (注)「短刀直入」と書くのは誤り。
◎付け焼き刃は剥げ易い
 (「付け焼き刃」は、切れのよくない刀に鋼の焼き刃を付けたしたもの)(付け焼き刃はすぐ切れなくなってしまうように)その人本来の能力ではないにわか仕込みの知識や芸、あるいは態度などはすぐごまかしがばれて本来の能力が あらわになってしまうこと。
◎伝家の宝刀
 (その家に先祖から代々受け継がれる家宝の名刀という意から)最も重要なときだけにしか使わない手段や方法などのたとえ。
◎抜き差しならない
 やりくりがつかない。どうにも処置のしようがない。
◎正宗で薪割る
 (「正宗」は、鎌倉末期の名刀工。古来から名刀という評判が高い正宗のつくった刀で薪を割るの意から)りっぱすぎるものを、つまらないことに使うこと。使い方がまちがっていることのたとえ。
 【類】鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん。大根を正宗で切るよう。痩せ虱を鑓で剥ぐよう。
◎正宗の刀も持ち手による
 (「正宗」は、鎌倉末期の名刀工。名刀である正宗も、使い手がよくなければ切れ味もよくない。すばらしい道具も、使う人がよくないとその真価が発揮されないというたとえ。「正宗」も刀も使い手次第」ともいう。
 【類】莫邪の剣も持ち手による。
◎身から出た錆
 (刀身自体から生じて刀身を腐らせる錆の意から)自分自身の犯したあやまちが原因で不幸な目にあうこと。自分が悪いことをした報いとしてわざわいを受けて苦しむたとえ。「身から出した錆」ともいう。
 【参考】「身から出た錆は研ぐに砥がない(=とごうとしても砥石がない。どうしようもない)と続けてもいう。
◎元の鞘に収まる
 離縁していた夫婦や仲たがいしていた者どうしが、ふたたび以前と同じ親密な関係を取り戻す。
◎諸刃の剣
 (両側に刃のついている剣は、自分の身にも傷をつけやすいことから)相手に 打撃を与えるが、こちらも打撃を受けるおそれのあるたとえ。一方に利点もあるが、他方に危険もあるたとえ。「諸刃」は「両刃」とも書く。
 【類】両刃の剣(つるぎ)。両刃の剣(けん)。
◎焼きが回る
 (刃物を焼いて鍛えるとき、火が回りすぎてかえって切れ味が悪くなるという意から)年をとったりして心身のはたらきが衰え鈍くなる。腕前が落ちる。
 【類】箍が緩む。刃金が棟へ回る。
◎焼きを入れる
 (刃物を何度も火で熱してから水で冷やし、じょうぶに鍛える意から)気持ちのたるんでいる者に厳しい罰などを与えてぴりっとさせる。また、拷問する。
◎槍が降っても
 たとえいかなる困難や障害に出あおうとも。どんなことがあっても。  →雨が降ろうと槍が降ろうと。
◎槍玉に上げる
 (「槍玉」は、人を槍の穂先で突き刺すこと)多数の者の中から、特に選び出して非難・攻撃の標的にする。
◎押取刀(おっとりがたな)
 急な場合に、腰にさす間もなく、急いで刀を手に取ること。ひどく急ぐさま。
◎助太刀
 仇討や果合(はたしあい)などに助勢をすること。また、一般に加勢をすること。また、その人。
◎鐔迫合(つばぜりあい)
 1.互いに打ち込んだ刀を鐔で受け止めたまま押し合うこと。
 2.互いに激しくせり合うこと。
◎抜打
 1.刀を抜くや否や斬りつけること。 2.だしぬけに事を行うこと。
◎鈍(なまくら)
 1.刃物などの切れ味のにぶいこと。また、そのもの。
 2.意気地がなくてなまけものであること。鈍(どん)なこと。また、その人。のらくら。
 ※鈍刀(なまくらがたな) 鈍武士(なまくらぶし) 鈍物(なまくらもの)
◎懐刀(ふところがたな)
 1.懐中に蔵める小さい守刀。
 2.転じて、秘密の計画などにあずかる近臣または配下。


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